かんぷれを見て「こんなの子ども騙しだ」と感じる方もいるでしょう。
しかし、かんぷれを実際に触ったプロミュージシャンの方は、口をそろえて「これは良いね!」と言われます。
一番の理由は「初心者でもすぐ弾ける」という点。
しかしそれだけではなく、音楽上級者ほど夢中になって(ムキになって?)演奏にハマって、必ず最後に「楽しい」と言ってくれるんです。
なぜ上級者の人が「楽しい」と言うのでしょう?
このページではちょっと上級者向けの説明をします。
1. 複雑なコードも弾ける
まずキーを設定して
かんぷれは、まず曲のキーを設定して、ディグリーで演奏します。
ダイアトニックコード(基本コード)は、電卓のようなボタン1つを指1本でポチポチするだけで弾けます。
7th や sus4 の弾き方
7th や sus4を弾く時は、本体右側に並ぶ「コード種ボタン」を押しながら、本体左側に並ぶ「ルートボタン」を押します。
コードの種類は、プリセットでは、dim, sus4, add9, M7, 7 が割り当てられています。
ボタンの割り当てをカスタマイズすれば、aug、m7-5、11thなどのコードを弾くこともできます。
また、ボタンを拡張して本体裏面にボタンを追加すれば、さらに多彩なコードやオンコードなども演奏できる可能性があります。 (それはそれで操作が難しくなりますが)
ノンダイアトニックコードの弾き方
例えばキーC の時
Emではなく E
Dmではなく D
Fではなく Fm
といったノンダイアトニックコード弾きたいときがあります。
そんな時に活躍するのが「スワップボタン」です。
上の画面では「~」の記号で表示しています。
~(スワップ)は、ダイアトニックコードのメジャーとマイナーを逆にするボタンです。
これを組み合わせることで、サブドミナントマイナー(IVm)などのノンダイアトニックコードを弾くことができます。
さらに、借用コード♭VII、♭IIIなどを弾きたいときは、♭ボタンを押しながら 7, 3 を押します。
IV – V – V#dim – VIm というコード進行で V#dim を弾きたいときは、隣り合っている #とdim を同時に押しながら 5を押します。
このように、基本的なコード進行はだいたいカバーできます。
2. ちゃんと楽器
弾いてる実感がある
かんぷれは、自動伴奏機能もありますが、ボタンをポチポチと押すタイミングで演奏する、いわばマニュアル操作のアルペジエイターです。
また、ボタンを押す時にオモテ拍、ボタンを離す時にウラ拍を鳴らす仕様になっていて、スウィングのリズムなども自分でコントロールできます。
リズム感は自分次第なので、ちゃんと弾いてる実感があります。
下手な人は下手
自動伴奏ではないので、リズム感が悪ければ下手な演奏になります。
(自動伴奏モードも用意します)
小節の頭にジャーンとストロークするだけなら初心者やリズム感のない人でもなんとなく弾けますが、8ビートや16ビートを刻もうと思うと、なかなかシビアな演奏が要求されます。
この気持ち良さと難しさは、実際に体験していただかないと伝わらないんですよね。
下の動画は、開発者ゆーいちがスイングのリズムで演奏している様子です。
良い音でも弾ける
内蔵音源はGM規格の汎用音源なので、たいして良い音ではありません。
しかし当然のことながらMIDI出力に対応しているので、良い音で弾きたいときはPCやスマホのDAWにつなげてKONTAKT や VST音源などを鳴らせます。
MIDIは、USB、Bluetooth、そして外付けオプションを使えば標準5pin MIDIや3.5mmMIDIにも対応します。 6つのチャンネルは、別々にMIDI出力しているので、DAWのトラック別に音源を割り当てて使います。
6トラック同時にMIDI入力なんかもできちゃいます。
ボタンでの演奏は強弱を付けられません。
しかし、あらかじめアルペジオパターンにベロシティを設定することで強弱を表現できます。
さらに、本体のボタンではなく、外付けしたMIDIキーボードやパッドコントローラーを接続すれば、演奏の強弱を反映することも可能です。